死神と私の人生ゲーム
「頭の中ですか……貴方と一緒にされるのは心外ですね」
また…コイツは私の頭の中を読んだ。
いい加減止めてくれればいいのに…大体そっちだけ考えが読めるなんてフェアじゃない。
「確かに…やはりこのゲームにおいて考えが読めてしまうのは些か面白くないですね。
これからは、貴方の頭の中を読むのはなるべく控えましょう」
「できるなら最初からそうしてよね!」
「あくまでも努力するという意味です。
あまりにも強い感情はどうやったって流れてきてしまいますから」
そればっかりは仕方ないというように死神はため息をつく。
コイツはゲームに勝ちたいのか負けたいのかよくわからない。
―――ただわかるのは面白がってるということ…