世界が逆転した日

純情☆マイダーリン

亮ちゃんと会ってから二週間が過ぎた。

あれから特に何事もなくいつも通り、だ。



「今日の夜、飲みに行きませんか?」


「飲み?いいけど...。」


俺の作ったまずい昼ごはんを食べている時、明宏はにこにこしながらそんなことを言った。

俺は食べに行くのは好きだけど、飲みに行くのはあまり好きじゃない。
外に出かけるのは嫌いなくせに飲みに行きたがる明宏のために、たまに飲みに行くくらいだ。

お酒はあまり飲めないし、すぐに酔うから嫌なんだ。
明宏は酒豪というわけではないけど、そこそこ飲める。

ただ、困ったことに明宏が飲みに行きたがる理由はお酒が好きだからじゃない。
それは...、殴りたくなるような理由だ。

そんな理由でも、飲みに行くことをOKしてしまう俺も悪いのだけど。
なんだかんだ言って俺は...、この可愛い年下彼氏に弱いんだ。








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