世界が逆転した日
「...すみません、言い過ぎました。あっちゃんはご両親を亡くしてるっていうのに、俺はなんてことを...。」

「...いや、俺も余計なこと言ったよね。ごめん。
あのさ、明宏のこと完全には理解できないし、俺には家族の問題は解決できない。
だけど、俺は明宏を1人にしたりしない。
明宏が俺を必要としてくれる限り、ずっとそばにいる。」


決して泣いてるわけではないんだけど、明宏がなんだか泣いてるみたいに見える。

俺は何もできないし、役に立たないかもしれないけど。
明宏を守りたいんだよ。

その気持ちを伝えようと明宏に初めて自分からキスをしたら、強く抱きしめられた。


「あっちゃん、俺から離れないで..。」


離れないよ。
俺は何があったって絶対に明宏を1人にしたりしない。

ずっと、そばにいるから。
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