世界が逆転した日

この手で君を

次に俺が目を覚ましたのは明宏の腕の中、ではなく亮ちゃんのベッドの上だった。

なんでこんなところに...。
昨日ワインを一気飲みして、それからどうなったんだっけ?

断片的に残っている記憶を必死で手繰り寄せる。

明宏がデキ婚して、それで亮ちゃんに明宏が好きなことがバレて。
それから明宏が来て...。

うわー...、よく覚えてないけど、とんでもないことをしでかしてしまった気がする。

やっぱり飲めないのに無理して飲むんじゃなかった。
昨日の俺を穴を掘って埋めてしまいたい。

廊下で寝た俺を誰かが運んでくれたのかな。

亮ちゃんはどこで寝たんだろう。
みんなは...もう帰ったのかな。
< 168 / 203 >

この作品をシェア

pagetop