Seasons
家に着いて母親に雪乃を紹介した。




「初めまして、雪乃さん。大和の母です。」


雪乃が緊張した様子で挨拶をしてた。




俺は二人の話には立ち会わなかった。
最愛の人を亡くした二人にしかわからない気持ち。



俺がいない方が話しやすいだろう…






それに…


雪乃がどれほど彼氏を好きだったかを知るのは怖かった。






淡い恋心のうちにあきらめた方がいいのかもな…



そんなふうに考える。






俺はきっと恋人にはなれないだろう…






雪乃の心には亡くなった彼氏しかいないのだから……
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