Seasons
母さんと雪乃はすっかり仲良くなっている。



俺ん家は男兄弟だから女の子がくると嬉しいんだろな。




「大和は学校じゃどんな感じなの?この子は学校での事って話してくれないから」



「学校じゃ結構人気あるんですよ。友達も多くて、優しくて。私も大和君に何度も助けられてます。」





ん?

何度も?

そんなに助けたかぁ?



食べながら首を傾げる俺。



雪乃はそんな俺の事に気付かずに話し続ける。



「今までクラスで孤立してた私を大和君が助けてくれたんです。」




母さんが嬉しそうに俺を見る。



「大和、偉い!見直したわ!」



「何をそんなに見損なってたんだよ」




ほめられてつい憎まれ口を叩いてしまう。
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