Seasons
雪乃は

「クラス離れちゃったね」
と寂しそうに言った。




「そうだな」

相槌をついた。




何でそんなに寂しそうな顔するんだ?





雪乃への気持ちは抑える事に慣れてしまったせいで、ドキドキもしなくなっていた。



自分自身好きかどうかもわからなくなっていた。





「雪乃が楽しそうに笑ってるから俺は安心だよ。」



雪乃から目を離して、
空を見た。




白い雲が太陽を隠す。




「大和は好きな子出来た?」


どうしてそんな事を聞く?
そう思ったけど…



「今はいないよ。」

ちらっと雪乃を見て答えた。
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