Seasons
「大和…チャイム鳴ったよ?」



雪乃が俺の体を揺らす。




「んん…あっ…ゴメン。雪乃がいたのに、俺…寝ちゃってた。」


寝起きのボーッとした頭ですぐに雪乃に謝った。




「ずっと大和の寝顔見てた。かわいい顔してたからつい写真撮っちゃった!」


いたずらっ子の顔をしてる雪乃。




そんなに嬉しそうにしなくていいのに…





「そろそろ教室に戻らなきゃな。」


雪乃の頭を撫でて言った。







「私、大和が好きだよ。」





雪乃の突然の告白。





いろんな考えが俺の脳裏に浮かぶ





「え……?」





驚くばかりで返事もすぐには
出来なかった。







「返事はいつでもいいから。
待ってるから…」




雪乃は先に校舎に戻って行った。
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