Seasons
いざ気持ちを伝えるとなると
緊張する。




朝からチャンスをうかがっているけどなかなか掴めない。




メールじゃなく雪乃にちゃんと伝えたかった。



今日は無理かもなぁ…なんて屋上でボーッとしながら雪乃の事を考えてると…






「やっと見つけた。」



雪乃が屋上に息を切らせて立っている。





かわいい笑顔で俺を見ていた。






頭の中で言いたい事を何度も考えてたのに結局何も言えず…





周りに人がいるのも気にせず

雪乃を抱きしめていた。









「俺も雪乃が好き。一番大事だよ。」




力強く彼女を抱きしめた。


雪乃の香り


身体の細さ


温もり




そのすべてが


俺の胸をドキドキドキドキと激しくさせた。
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