私と君の夏限定
第1章
はじめまして旦那さん
「ほんまにエエんやな?」
関西弁の人が私に話しかける
今更私の気持ちは変わるわけない
だから私は頷いた
「…分かったわ。やっぱ頑固やな嬢ちゃんは」
そう言ってクスリと笑う関西弁
「もう早くしてよ」
「堪忍な、ほな始めるで」
…その言葉を最後に私の意識は途切れた
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目を覚ますと見知らぬ場所にいた
頭がボーッとする。体が熱い。
「やっと目覚ましたんだな」
聞き覚えの声が聞こえた
でも誰だか分かんない
「ここは俺の部屋。雨の中、道に倒れてるお前が居たからここに運んだ。」
大好きな声のはずなのに…誰か思い出せない
「そ、か…ありがとうございま、す」
駄目だ、瞼が重くて何も言えない
私は再び意識を手放した
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