私と君の夏限定


その服を着るわけでもなく大事に抱き締めながらもう一度ベッドに横たわる

まさか最初に蓮斗に会うなんて思ってもいなかったな、なんて思いながらボーッとしていた


どれくらい時間が経ったか分かんないが私は起き上がり、その服に袖を通した


私が来たのは制服…蓮斗の学校の


それを着て部屋にあった鏡の前に立つ

懐かしい、10年くらい前の記憶が走馬灯のように頭に流れる


…思い出に浸ってる場合じゃないと部屋を見渡すと、机に銀色に光るモノが置いてあった


何だろう、不思議に思いながら近付くとそれは鍵だった

「…さぁ行きますか。過去を変えに」

私は鍵を持ち部屋から出ていった



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