私と君の夏限定



  蓮斗side

書類とか纏めてたら帰るのが遅くなった

外を見ればまだ夕方なのに雨が降ってるせいで暗く感じた


いつも通りに、いつものように今日も終わると思っていた──彼奴に出会うまでは



帰り道、家まであと少しと言うところで倒れていた…人が、しかも女


無視しようかと思ったが雨の中放っておくことは俺には出来なかった

取り敢えず一旦家に帰り荷物を置きに行ってから、倒れていた人を抱き抱えて家まで連れて部屋にあるベッドに寝かせる

濡れた服はどうしたら良いものか、流石にこの濡れた格好だと風邪を引く。
つーか顔赤いからもう風邪引いてんじゃね、こいつ


生憎一人暮らしの俺
服は俺の着せてもいいとして誰が着せる

見なければ良い話だがきっとそう言う問題じゃないだろう


あーもうどうすれば良いんだよ

考えてもしょうがない。見なきゃいいんだ、見なければ

投げやり気味に結論を出し、彼女の服を脱がせる

何とか俺の服を着せることが出来た

彼女の額に手を当てると少し熱かった為、濡れた服を洗濯機に持っていくついでに冷えピタでも持ってこようと思い部屋を後にした


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