私と君の夏限定
制服を来た私が向かうのは蓮斗が居る学校
門を潜り、学校に忍び込む
…忍び込むって言い方は変かな
授業中の為廊下を歩いてるのは私だけ
私の足音が廊下に響くが気にせずに私はある所へ向かった
階段を登り重い扉を開け辿り着いたのは───屋上
給水タンクの影に座り込んでいると、授業中終了のチャイムが鳴り響く
屋上から校舎を見ていると知っている人影が歩いていた
きっとその人は今から屋上に来るであろう
早く会いたい、そんなことを思ってると屋上の扉が開いた
「あれ、まだ誰もいないやー」
黒髪のツインテールを赤いリボンで縛ってる彼女
彼女に続いて男にしては長い髪をひとつに縛った男が屋上にやってきた
「唯ちゃんが私たちより遅いなんて珍しいね、宮田くん」
「せやな」
女と男がそう会話してるとまた屋上の扉が開いた
「あ、珍しいですね。私より朱音先輩たちが先に来るなんて」
三つ編みに眼鏡と言う如何にも真面目そうな女が入ってきた
「なんや田中さん。その言い方は俺らがいつも遅いみたいな言い方やな」
「朱音先輩は兎も角、宮田先輩はいつも遅れてくるじゃないですか」
「生意気やな、1年生のくせに」
「1年とか関係ないと思いますよ」
「まーま、2人とも落ち着いて」
2人の言い合いを止める女
そんなことをしていると又も屋上の扉が開いた