愛するということ
俺は、何度も角度を変えて、俺の中の熱を伝えるようなキスをして、瞬も戸惑いながらも返してくれた。




このままずっと離したくなかった








ガラガラガラ――
突然、ドアが開く音がした。



「何やってんだ!」拓馬の叫ぶ声が聞こえると同時に、俺は拓馬によって瞬から引きはがされて、病室の端まで吹っ飛ばされた。




「隼人、お前瞬に何をした。わかってんのか!」


拓馬は、端っこに倒れていた俺の胸ぐらを掴み、殴りかかってきた。





そのまま馬乗りになり何度も何度も俺を殴り、
俺は、拓馬の向こう側にいる瞬に「大丈夫だ」と伝えるのが精いっぱいだった。





そして、徐々に瞬の声が遠くなっていった――
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