愛するということ
「こんにちは」



ドアを開けると、カチカチとマウスを動かす音だけが響いている。



「いらっしゃい」

大きなディスプレイからヒョコッと顔だけだして笑う彼




「お邪魔します。はいコレおみあげです」


小さな箱を差し出しながら、彼の隣に座り作業中のディスプレイを覗きこむ。





「ありがとう。コーヒー淹れるね」

そう言って立ち上がる彼からは、お陽さまの匂いがする。
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