愛するということ
「コレ、小説のカバー?」

「そうだよ。一応社外秘だからね」


「分かってまぁす。真似したってすぐバレますよ。小沢涼のタッチは」




「はいどうぞ」とマグカップを渡しながら、隣にボスっと座る。


コーヒーとお陽さまのにおいに、ポーっと眠気がして欠伸が出てきた。



「おいおい、昼寝に来たの」

「テヘヘ。今日はこれを見てもらおうと思って」



「ほぉ、きれいな曲線だね、コレが例の出品作?」

「うん、イメージは『音』なの。この曲線出すのに呼吸困難になりそうだった」



「ハハハ、吹きながら倒れたらシャレなんないな」
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