愛するということ
彼に見てもらっているのは、卒業制作の試作のガラスの花器。



キラキラと日差しに照らされているガラスを眺めていると、なんだか現実世界から遠く離れていくような錯覚に陥ってしまう。




そして私の意識はあの頃へと戻っていった








あの日――
初恋と失恋をほぼ同時に経験した私が帰った家に、隼人はいなかった
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