愛するということ
そうか・・・

隼人と兄妹じゃないんだ。



もしかしたら・・・
私たちの未来に少し光がさしたような気がする。



急に、希望が見えてきたせいか、俯いていた顔を、しっかりと拓馬に向ける。



そんな私の変化に気付いているのか、拓馬は、申し訳なさそうに「でも」と話を続ける。






「お前たちは血がつながってなくても、世間では兄妹ということに変わりはない。もし、出生の秘密を公表すれば、親父たちが犯罪者になる」




「・・・」
< 134 / 217 >

この作品をシェア

pagetop