愛するということ
そんなことは全く気にしていない拓馬は、ひたすら上機嫌で話を続ける。



「拓馬はうれしいんだよな。娘を嫁に出す父親の心境なんだよ」



会社の役員をしている親父の弟の薫おじさんが拓馬と小沢さんの間に入ってくれた。




「いやー俺は嬉しいんですよ。瞬が、こんなに立派な人と結婚するなんて」

拓馬も良いが回ってきているようで、呂律が回っていない。



「拓馬、もういい加減にしないと、明日式に出れなくなるぞ」


「いや、俺は今晩興奮して寝れそうにないから、このまま朝まで飲み続けるぞ」

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