愛するということ
「あれ?拓馬は?」



隣の部屋で話をしていた友里が入ってきた。


「小沢さんに絡んで、薫おじさんが連れ出した」


「またぁ?小沢さんすみません」





申し訳なさそうにいう友里に向かって「楽しいですよ」とほほ笑む小沢さんは、やっぱり大人だと思う。


まあ、年上の義理の弟なんだし。




「じゃあ、そろそろ僕は失礼します。ご家族でゆっくり過ごされたいでしょうし」


「あっ、そうですか?じゃあ、瞬ちゃん呼んできますね」
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