愛するということ
『一緒に幸せになろう』





俺と瞬にはできないコト

俺は、酒に酔ったせいなのか、小沢さんに一言で打ちのめされたショックからなのか、おぼつかない足で、必死に自分の部屋へ戻った。







ガチャリ
この部屋に戻ってくるのは、どのくらいぶりなんだろう


主がいなくなった時のまま、そこだけ取り残されたような空間に、あれから随分時間が経ってることすら忘れそうになる。






あの日、瞬への気持ちに気付いた俺の暴走を止めた拓馬が、処置室で手当てを終えた俺に向かって静かに語り始めた。

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