愛するということ




いつ弁当を食べ終わったのだろう。


気がつけば、白々と夜が明けてきていた。






俺は、ボーッとする頭の中で、次第に明るくなっていく外を見ながら、フウ―っと深呼吸をしてみた。



すると、不思議とこんな子供だましみたいな行為が、モヤッとした心の中から、どす黒い物を外へ吐き出してくれたようだ。




スッキリきれいに明るくなる空のように、俺の気持ちも明るくなっていた。






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