愛するということ
それから、拓馬が帰ってきて、お決まりの挨拶を終えるとすぐ「友里、お酒持ってきてぇ」と拓馬の一方的な宴会が始まった。





その日は、残業を終えて駆け付けた隼人と会うコトもなく、酔い潰れてしまった涼を連れ、早々に自宅へ帰ることになった。




それからは、本当に何も考えるコトもなく、ひたすら卒業制作に取り組み、なんとか納得のいく作品を提出できたころには、すっかり冬も終わりかけていた。
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