愛するということ
今の私を受け入れてくれている涼にとっては、隼人への想いも『私』なのだ


「おい瞬、ビールもうないよ」


「はいはーい、相変わらず人使い荒過ぎ」




急いで冷蔵庫に向かおうと廊下に出た。



ドン




振り向き際に、誰かとぶつかってしまった。


「痛ったぁ」



ぶつかったおでこをスリスリ摩りながら顔を上げると――







隼人が立っていた。
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