愛するということ
背中に、隼人の視線を感じてはいたけど、振り返ることはできなかった。





部屋に入ってドアを閉めると、一気に全身の力が抜けてしまったようで、
ドアに寄りかかるようにヘナヘナと座りこむ。



ドキンドキンと鳴り続ける胸を抑えながら、さっき見た隼人の顔が浮かぶ。





最期に観た高校生の隼人よりも背が少し高くなっていたように思う。顔も大人っぽくなっていたし、すっかりスーツが似合うようになっていた。
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