愛するということ
俺は、ベットに腰掛けながら、窓の外を見ていた。

もう3月だというのに、今夜は冷える。




プシュ



下からこっそり持ってきた缶ビールを開けた。




この家に来てすぐに瞬と会うとは思っていなかった。
来るまでの道で、小椋さんの横で幸せそうな顔をする瞬ばかりを想像していたから・・・



そして、幸せそうな瞬を目の当たりにして、俺は平然としていられる自身がなかった。



だから、瞬が『飲み過ぎた』と言って席を外したまま、戻らなったことは、ラッキーだった。
< 176 / 217 >

この作品をシェア

pagetop