愛するということ
まるで雷にでも打たれたかのように背中から体中に電気が走る。


それは、ビリビリと音をたてて全身を打ちのめすほど強く。




頭の先まで痺れるような感覚で、何が起こったのかすぐには、分からなかった。






手足の先までスゥ―っと感覚が麻痺していくようで、俺はいまいち自由にならない体を必死で動かし、顔だけ後ろを振り向いた。


背中に触れていたのは、瞬だ。

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