愛するということ

「瞬・・・」



そういうのが精いっぱいだった。





次の瞬間、俺は体ごと振り返り、その腕の中に瞬を閉じ込めてしまっていた


未だ顔を上げようとしない瞬の頭の後ろにてを添えて、そっと上を向かせると
目からポロポロと涙をながす瞬の顔。




もうダメだ。





俺のこの数年の努力はなんだったのかと自分でも呆れてしまうほど、それは簡単に崩れた。






俺には、もう自分を止められる理性は残っていない。