愛するということ
「瞬……」


「あの時から隼人は私の『特別』だったのかも」




そして、瞬はもう一度ツーッとその傷をなぞる。


くすっぐったいような、それでいて心地よいその感触に、このまま時間が止まればいいのにと本当に思う。





見下ろした瞬の体にある傷に目がいく。
そんな俺の視線に気付いたのか瞬がその傷を自分でなぞる。
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