愛するということ
「ありがとう。でもね、大丈夫。ママも私の本心じゃないって思ってくれてると分かってる。


でもね、この傷見るたびに、後悔しない生き方?みたいなものを、いつも考えさせられるっていうか……

今の私を見たら、ママは心配するのかなぁ」





瞬はそいう言いながら顔を横に向け、窓の外を見る。




月明かりに照らされた瞬の顔は、何を抱えているんだかわからない無表情だった。

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