愛するということ

俺は、そっと瞬の体にある傷一つ一つに唇を押しあてていく。


そして、瞬の手が遠慮がちに俺の背中へと回される。





「瞬……愛してる」



「隼人……愛してる」






瞬から『愛している』という言葉をもらった俺は、もうこの先のことなんて考える余裕なんて残っていなかった。




瞬の唇に強く自分の唇を重ね、瞬の中にある俺への感情を全て確認するようにその咥内を侵して行く。







時々、瞬の口から洩れる甘い吐息に何度も意識を手放しそうなほどの眩暈に襲われながら…