愛するということ
「はぁ―」

「ちょっと隼人!何回溜息なんかついてるのよ。瞬ちゃんの門出なんだから、溜息なんてつかないでよ」



ギロっと友里に睨まれた。



「ちょっと外行ってくる」

「もう、始まるまでには戻ってきてよ」




俺は、晴れやかに笑う瞬の笑顔を素直に祝福できない自分にイラついていて、
このまま、祝福ムード全開の披露宴になんて出席できそうもない





顔でも洗って立て直そう。
そう思ってトイレに向かう。
< 206 / 217 >

この作品をシェア

pagetop