愛するということ
入れ替わり立ち替わり何度もカメラを向けられている瞬が、チラッと俺の方へ視線を向けた――




「瞬…」





よっぽど酷い顔をしているんだろう、瞬は目を伏せ、悲しそうな顔をした。





俺は、立ち尽くすだけで何もできない。


駆け寄って、その顔に触れることも、腕を引き寄せこの胸に抱くこともできない



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