君と見上げた空【完】
「これで授業を終わります。礼」


号令と共に、授業終わりのチャイムが
鳴った。



「帰ろー」



「うん」


みんなが帰り始める。


私も一人で帰った。


帰り道、空には青空が広がっていた。


青空は嫌い。私の心と正反対だから。









「ただいま」


シーン


誰もいない。まぁ当り前だけど。
そう思いながら私は家の中へ入った。


私の親は、昔離婚した。だから私の家族
はお母さんだけだけど、お母さんは、
仕事に行っているか、男の人と遊んでる
かで、あまり家にいない。


今の時間帯だと男の人と遊んでる。だって
仕事はキャバクラだから。親、若いんだよ
ね。確か16で私を生んだっけ。


何で私を生んだんだろう。ろくに子育ても
できないくせに。


私は一生真っ暗な闇からは抜け出せない
んだよね。






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