君と見上げた空【完】
おなかすいた。

私は台所へ向かった。別に料理をする
訳でも、お菓子を取りに行く訳でも
無い。



「あった」


私は台所の机の上にある、五千円を取った。
いつも、お母さんが置いてくんだ。

私はそれを握りしめて、コンビニへ向かった。



ガー


「いらっしゃいませ」


自動ドアが開き、店員さんの元気な声が
聞こえる。


私はいつもの場所へ向かった。


「どのチョコにしよっかな」


私はチョコを食べているときだけ、唯一
幸せな気持ちになれる。



< 4 / 102 >

この作品をシェア

pagetop