君と見上げた空【完】
次の日、私が学校に行くと、
私の机の上に、花瓶と写真があった。


「あっ来た来た」


荒川さんがそう言った。
みんなは小声で、


「うわっひでー」


「どんな反応するかな?」


「クスクスっ」



色々なことを言っている。でもみんな、
私を助ける気が無いのは確か。


「どーしたの?舞山さんっ」


嫌みっぽい声で尋ねる。もう嫌!
私は泣きそうになった。けど、
泣くのを止めた。だって泣いても意味
ないから。


私は静かに花瓶と写真をごみ箱に入れて
椅子に座った。
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