君と見上げた空【完】
荒川さんが私をフェンスのない屋上の
端に連れて行く。そしてこう言った。
「……ほ…ほんとに殺すわよ」
「いいよ…」
私はそう答えた。死ぬかも知れないと
言う恐怖はあったけど、荒川さんなら
私を殺さない…そう思ったから。
荒川さんが私の肩近くに手を出す。
そして、その手で私の肩を押そうした
瞬間…!!
「やめて麻紀っ!!」
由希ちゃんがそう言って荒川さんの
手を掴んだ。荒川さんはびっくりした
ように由希ちゃんを見た。
「…ごめん麻紀、ごめん、ごめん…ッ」
由希ちゃんが泣きながら何回も何回も
そう言った。
「……ッ、由希…」
荒川さんは一言だけそう言って私の方を
向いた。
「舞山…あたしは一生あんたの親を
許さないから、あんたの親が犯した
罪をずっと覚えてるから……うぅ…
うわぁぁぁぁんッッ!!」
荒川さんはその場に泣き崩れた。
由希ちゃんは、荒川さんをゆっくりと
抱きしめ、私はその様子をただただ見つめていた…。
端に連れて行く。そしてこう言った。
「……ほ…ほんとに殺すわよ」
「いいよ…」
私はそう答えた。死ぬかも知れないと
言う恐怖はあったけど、荒川さんなら
私を殺さない…そう思ったから。
荒川さんが私の肩近くに手を出す。
そして、その手で私の肩を押そうした
瞬間…!!
「やめて麻紀っ!!」
由希ちゃんがそう言って荒川さんの
手を掴んだ。荒川さんはびっくりした
ように由希ちゃんを見た。
「…ごめん麻紀、ごめん、ごめん…ッ」
由希ちゃんが泣きながら何回も何回も
そう言った。
「……ッ、由希…」
荒川さんは一言だけそう言って私の方を
向いた。
「舞山…あたしは一生あんたの親を
許さないから、あんたの親が犯した
罪をずっと覚えてるから……うぅ…
うわぁぁぁぁんッッ!!」
荒川さんはその場に泣き崩れた。
由希ちゃんは、荒川さんをゆっくりと
抱きしめ、私はその様子をただただ見つめていた…。