【完】彼氏捨てます!Part2
電話の向こうの白木さんの声は小さくて震えてたから心配だけど
好きな人が出来たって言われたし……フラれた俺にはもう心配する資格もないのかな?
「はぁ~…」
壁にカラダを預けて落ち込んでいると
「どした?お前元気ねーな?」
違うクラスを担当している友達の篤樹が話し掛けてきた
「………別に…」
「彼女にでもフラれたのかー?」
「…………うるせぇ」
「え!?マジで!!?図星(笑)!!何だよ!お前彼女いたのかよ!!誰!?名前は??」
「言いたくない」
「はぁ?何で!?俺ら友達だろ??俺の知ってる子??」
「だから言いたくない」
放っといてくれ、
「教えろよ!?いいだろ!?減るもんじゃねーんだし!」
「篤樹は知らないよ、学校違うし」
「わかんねぇーじゃん!名前教えろよー!?なー?友達じゃん??教えて!教えて!!」
「……わかったよ、」
余りのしつこさに観念した俺は
「白木百華さん」
白木さんの名前を教えた。