最後の恋
新しい生活 渚side
「着いたー!!」
「こら渚、危ないから車から顔ださないで」
「はーい!」
初めて見る綺麗な景色に、私は大興奮
天気も良く、まさに絶好の引っ越し日和!!
「ねぇ、お父さん
あとどれくらいで着くの?」
「あと少しだよ」
「やった!
どんな家か楽しみー!」
「あぁ、そうだな」
そう答えているお父さんだけど、顔は全く笑っていない
笑っているのは、私だけ
こんな空気に耐えられず、私も喋るのをやめ、景色をずっと見ていた