最後の恋
優しさに触れて 渚side
「渚、乗れよ」
自転車置き場で駿くんが言った
私はその言葉に少し驚いた
教室で私が駿くんを指名した時嫌そうだったから、目立つの嫌いだと思ったんだけどな…
私を後ろに乗せたら、きっと目立つのに…、いいのかな?
「いいの?
駿くん、目立つの嫌いじゃないの?」
「いいよ、別に
目立つのは嫌いだけど、約束したし」
「…!!」
そんな小さな約束でも、守ってくれるんだ…
嬉しい…
「ありがとう」
「「っ////」」
駿にとっては、約束を守るなんてこと、当たり前かもしれないけど
私にとっては、十分嬉しかった…