最後の恋
「いや、別にいいよ」
「ほんと、ごめんっ」
カメラを持った男の子は、必死な様子で謝ってきた
別になんとも思ってないのに…
たぶん、このまま私が大丈夫って言っても、謝り続けそうだし…
「あ、そうだ!!」
「え?」
「記念に私の携帯で一緒に写真撮ろっ!」
「は!?」
「それなら、おあいこでしょ?」
「は、はぁ~…」
「ほら、こっちこっち!!」
私はその男の子の腕を引っ張り、自分の隣に来てもらった
そして私は携帯を構えた
「はい、いくよー
ちょっと、もっと寄って寄って!」
「え、えぇっ!!」
私はできるだけくっついてシャッターのボタンを押した