電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
「うん。私の病室の中だから、あまり大きな声では言えないんだけど……、
イグアレルって人の魂を盗むって言うよね」
「ああ。イグアレルって人間みたいな感じだよな……!!誰かが出現させたのか?」
「ちょ、ちょっと大きな声出さないでしょ。私も大声出しそうになったじゃない!!」
すると、愛海の病室を開けて、看護婦が、
「こら!ここは通話は禁止よ。するなら1階のロビーでしなさい!!」
と、看護婦が言って、去っていく。
「はーい!……忠、あなたのせいで看護婦さんに見つかったじゃない!
……ちょっとロビーに行くから、一回通信切るわね」
「ああ、ごめんな愛海」
「ううん。気にしないで!じゃあ!」

私は忠を通信を切る。そして、私は自分の怪我のことを心配しながら、
エレベーターの近くを目指して歩いた。
もしも、イグアレルだったら、大変なことになる。一体だれなの?犯人は?
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