電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
「一体犯人は、黒い人間を出して何をたくらもうとしているんだろう?」「智美ちゃん、同じこと何回も言ってるよ」
って、私は言った。
「だって、今までで一番クセのある事件じゃない?だってさ、私も、お姉ちゃんも知らない妖怪が出て、しかも犯人が特定できない。これってアリ?」
そう、智美ちゃんが言った。
でも、私たちはまだ、誰が犯人なんか分からなかった。
その時、同時にある男の子は……。



オレ、健太は理科室から開いた扉の中の空間にいた。
まったく地球と同じ空間みたいだ。
そして、目の前を歩いていた。先は見えないが、目の前の方向を進んでいくと、周りの景色も同じように後ろに動いていく。
道は見えないが、先へ進めるようだ。
「これは?」
オレはあるものを見つけた。
歩いていた足を止め、そのモノにそっと手を伸ばした。触るとしびれたりするのか。毒とかあるのか。
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