電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
そして、ウィンドウがザーと音を立てて
「ねえ、智美ちゃん。どうしよう?商店街まで被害が及んでるんだけど!?」
私は言った。
「こうなったら、犯人を探すひまはないわね…」
智美ちゃんが言った。
「まずは、何とかして退治するのが先決かもね。
まずは、犯人探しは後回しして、私は勤務に戻る事にする。智美たちは?」
と咲恵子さんが言った。
「…フン!決まってるでしょ!」
と智美ちゃんは言った。
「決まってるって?」
私は言った。
「もちろん、ついていく!だって私たちは電界倶楽部よ!」
と、智美ちゃんは言った。
「そんな嬉しそうな顔して言うほどでも……」
「よし、電界倶楽部予定を変更して、黒い人型の妖怪を退治することに決定!!」


私たちは商店街にやってきていた。
「やあ。智美。おお!美希ちゃんも一緒かい?」
その声は、フジミおばあちゃんの声だ。
< 121 / 209 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop