電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
「ああ、おばあちゃん。なんで?」
と智美ちゃんが言った。
「わしも気になって来てみたが、これはこれで大変だね……」
フジミおばあちゃんが言った。
「ねえ、おばあちゃん。一体この妖怪はどんな妖怪なの?」
と咲恵子さんが言った。
「もしかしたら、ブライリーかもしれんのう」
と、フジミおばあちゃんは言った。
「“ブライリー”??」
と私たち3人が一緒に言った。
「数十年前。昔の悟州都町で古いバージョン1.2の空間から発見された妖怪で、
触られると高額なバグ嵐に襲われるって話じゃ。しかし、いつしか時代が流れて
高額なパケット料金を請求されるようになってしまった訳じゃ」
「じゃあ、そのブライリーって妖怪かも知れないけれど、確かな証拠が無いわけね」
と智美ちゃんが言った。
「あの、みんなして話に没頭しているのは分かるんだけど…私にも分かりやすく説明してくれる?」
と私は言った。
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