電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ②

私の体は≪NO DATA≫と表示されていた。そう。私の体は真っ黒い人間になっていた。
「こ…これって？」
咲恵子さんが言った。
「ねえ、お姉ちゃん。もしかしてこれってブライリー？……美希はブライリーになっちゃったの？？」
と、智美ちゃんは震えていた。でも、咲恵子さんは、
「落ち着きなさい！智美。人間が電脳妖怪に変わってしまうはずないでしょ！」
大人なのか、落ち着いていた。
「で…でもさ、目の前で、黒い人影になっていったんだよ…。これって……？」
智美ちゃんが言った後、私の体は少しずつ戻り始めていた。
「どうした？何があったんじゃ？」
フジミおばあちゃんはトイレにっていた。すぐさま智美ちゃんの声と、咲恵子さんの声に気付いて、急いで駆け付けた。
「おばあちゃん、美希が！！」
「なんじゃ！？この現象は？」
「おばあちゃん。一時的に美希ちゃんの体から黒い人の人間になって≪NO DATA≫って」