電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
「じゃあ、何もかもが無事なわけね」
咲恵子さんが言った。



―――私の家。
「美希、大丈夫だった?」
私のお母さんが血相を変えて言った。
ものすごく心配していたことが分かった。
「美希、大丈夫だったかい?ブライリーとかに触れられなかったかい?」
お父さんが言った。
「え、お父さんって妖怪に詳しいの?」
「いや。ニュースで研究会の人が散々言っていてさ、
ブライリーに触れると、10万円くらいのパケット通信が発生するとか何とかで」
「ほんと、私も近所のお母さんたちと話していたら、
自宅にいた方が安全だって話とかしていて。聞いていたコッチも怖くなっちゃって……」
「ねえ、お父さん。私って夏祭りとか好きだった?」
と、突然私はお父さんに聞いてみた。
なぜだろう。やっぱり疑問は解決しないと、気分が晴れないからかな?
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