電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
それから詳しい事は聞いてない」
と、智美ちゃんが言った。
「そうなんだ。でも、大切に持っておかないといけないね」
と、私は言った。
「そうだね、これってさお店の割引とかに使えないかな?」
「そんな、脅しとかに使うんじゃないからさ…」
と、愛海ちゃんが言った後、智美ちゃんが言った。
「それにしてもさ、なんで愛海の事を狙ったんだろう?」
智美ちゃんが言った。
「たぶん、私が中村首相の娘だからじゃない?私が塾の帰る途中、男の人が来て差、娘をもらうぞとか何とか言ってさ」
と、愛海ちゃんが言った。
「もらう?でも、今は病院にいるよね…」
私は言った。
「ああ、もらうっていうのは体そのものじゃなくて、電界の事。ほら、何か悪い事とかすると借金みたいなものが増えるでしょ。で、人とか殺すと、自分に負債が背負わされるんだけど。結局自分の身を守れないと、自分にも借金が増えるの。
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