電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ②

「見えなくなる？え、あの寂可（さびか）町（まち）にあったごみ処理所？」
と、私が言うと、静香は、
「そうなの。で、次の日になると、ちゃんとあるんだって。不気味でしょう？中には、呪われた怪奇現象だって言っている人もいて、秘密の妖怪と怪奇現象ってなにか関係があるのかな？まあ、私の思い過ごしだといいんだけど」
と、静香は言っていた。
確かに、静香の思い過ごしだといいけれど、私はある事を考えていた。
もしかしたら、なにか関係があるのかもって。
「ねえ、静香、ひょっとして今暇？」
「うん、暇よ！」
と、嬉しそうな顔して言った。
私と違って、きっと毎日が暇なんだろうなって。静香は一応ＯＬなんだけど、ちゃんと仕事を続けているのか心配なの。・・・まあ、私も同じ事は言えないかもね。こんな感じじゃ。
「静香、一緒に来てくれる？」
と、私は言った。実は、私は恐い話が大の苦手。