天井
母が亡くなって1年が経った。

いまだに母の死が受け入れらず、

思い出してはよく泣いていた。

ある日、机にうつ伏せていると、

首元に何かあたった。

「何?」

と見ると、天井から

ヒモのようなものが垂れている。

「なんだろう?」

と思いつつも、なぜか取る気にもならず

そのままにしておいた。







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